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そもそも決算書とは(2007年6月16日開催セミナーの講義内容のダイジェスト1)

 先日の2007年6月16日に、僭越ながらセミナー講師を勤めさせていただきました。

 今回は「決算書の読み方」について解説いたしました。前回5月19日「会社設立」に続いて、2度目のセミナー講師でした。

 次回は7月21日(土)14時~(渋谷フォーラム8・5階503会議室)、テーマは「役員給与の注意点(仮)」を予定しております。
 詳細が決まり次第、またお知らせいたします。

 さて、セミナーにご出席できなかった皆様のために、当ブログでも、セミナー講義の内容を順次ご紹介していくことにいたします。
 以後、数回に分けてご紹介していきますので、お楽しみに。

 セミナーダイジェスト
 <そもそも決算書とは>

<1>決算書とは、一言で言えば、『お金の集め方』と『お金の使い方』を明らかにするものです。

   事業活動とお金の流れは不可分の関係にあります。
  
   株式会社を例に考えてみますと、
    ①会社設立では、株主が出資をする( → お金を集める)
    ②手もとにある資金を、設備投資・仕入・給与支払などに使って運用する( → お金を使う)
    ③手もとの資金が不足したら、追加の出資や外部からの借入を行う( → お金を集める)
    ④商品やサービスが売れて、入金される( → お金を集める)         

   以上①~④の事業活動を会計的・数字的に示したものが決算書、ということになります。

<2>では、具体的にどうやって会計的・数字的に示していくのでしょうか。

(1)事業活動を「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」という5つの項目に当てはめることで、事業活動の原因と結果の両面を、お金の流れに絡めて捉えていく、ということになります。
 すなわち、『お金の集め方』は 「負債」「純資産」「収益」(貸方(右側))のいずれかの項目で捉えていき、『お金の使い方』は「資産」「費用」(借方(左側))のいずれかの項目で捉えていきます。

(2)上記(1)に則り、仕訳という手法を使い記帳していきます。
 具体例は次のとおりです。
   (ex)① 現金(「資産」) 100 // 資本金(「純資産」) 100
      ② 器具備品(「資産」)50 // 現金(「資産」マイナス)50
        仕入(「費用」) 20 // 現金(「資産」マイナス)50
        現金(「資産」) 50 // 借入金(「負債」) 50
      ③ 現金(「資産」) 30 // 売上高(「収益」) 30

        *仕訳のルール ⒜5つの項目の増加、発生・・・プラス
                   ⒝ 〃   の減少、取消・・・マイナス
                   ⒞左右は必ず一致

(3)以上のように、仕訳という手法を使い記帳することで、事業活動が5つの項目に区分されることになります。
   そして、5つの項目に区分されたデータは、次のように、2つの書類に区別して表示されることとなります。
    「資産」「負債」「純資産」 ・・・ 貸借対照表  
    「収益」「費用」       ・・・ 損益計算書       

 以上が、決算書の概要です。

 次回は、貸借対照表と損益計算書の概略をご説明していきます。


 リンク(東京・武蔵野市の税理士はこちらへ)
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~j-wat-tax/


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