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貸借対照表と損益計算書とは(6月16日開催セミナーダイジェスト2) [企業]

 今回は、貸借対照表と損益計算書の概略についてご説明いたします。

 まずは貸借対照表について。

 一言で言えば財産表です(あくまでイメージ上の表現です)。
 すなわち、お金の集め方と使い方のうち、過去と現在の状態を表したものです。

 貸借対照表では、右側(貸方といいます)に「負債」と「純資産」、左側(借方といいます)に「資産」が計上されます。

 右側の「負債」と「純資産」は、いずれもお金の集め方を表します。
 「負債」とは他人資本と呼ばれ、外部から集めたお金であるのに対し、「純資産」とは自己資本と呼ばれ、内部で集めたお金です。なお「純資産」は会社の正味の財産であり、元手+儲けの蓄積から成る「会社の本当の財産」を表します。言うなれば、「負債」と「純資産」は、事業活動に使うためにスタンバイしてあるお金、といった感じでしょうか。

 左側の「資産」は、お金の使い方を表します。
 ここで計上される「資産」とは、言うなれば会社の財産です。すなわち、お金を使った効果が翌期以降にも持続する性質のものが「資産」であるということです。

 次に損益計算書について。

 一言で言えば、1事業年度の通信簿です(あくまでイメージ上の表現です)。
 すなわち、お金の集め方と使い方のうち、当期分のみについてを表します。

 損益計算書では、右側に「収益」、左側に「費用」が計上されます。

 右側の「収益」とは、事業活動により得たお金、つまりお金の集め方を表します。
 上記の「負債」「純資産」(貸借対照表)と異なり、事業活動を行った結果の成果として入ってきたお金が「収益」です。一般的な売上を考えていただければわかり易いかと思います。

 左側の「費用」とは、お金の使い方です。
 ここで計上される「費用」とは、売上などの「収益」を得るためにコストをかけたお金で、お金を使った効果が当期に生じるものです。よって、お金を使った効果が翌期以降にも持続する上記「資産」(貸借対照表)とは異なります。

 次回は、損益計算書の各「利益」について、簡単にご説明していきます。

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 http://www7b.biglobe.ne.jp/~j-wat-tax/

 


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中小企業向け融資が厳しくなるかもしれません [企業]

 本日(2006年12月22日)日経新聞朝刊によりますと、来年10月から、中小企業向けの公的な信用保証制度を縮小する、とのことです。

 信用保証協会の保証が縮小されることで、今後、融資を行う側である金融機関も損失の一部を被らなくてはならなくります。
 となると、金融機関側とすれば、たとえ信用保証つき融資であっても、いままでよりも審査を厳しくせざるを得ないことになります。つまり、場合によっては、融資額が縮小されたり、融資そのものを控える、といったケースも、今後は想定され得ることとなります。

 ここで、「場合によっては」とはどういう場合なのか、といった疑問をお持ちになると思いますが、簡単に言えば、会社の財政状態や経営成績に難がある場合、ということになります。

 今後は、経営にかかるお金の流れをしっかりさせる、債務超過にさせない、営業利益を増やす、といったことが、よりシビアに問われることになると思われます。また、そのためには、資金計画も含めた事業方針・経営方針を、より明確なものにしていく必要性も増していくことでしょう。
 ご心配な方は、最寄の専門家にご相談ください。

 (追記) 従業員20人以下で保証つき融資額合計が1250万円以下の企業向け融資は、上記縮小の対象外となります。また、災害発生時の特別融資も対象外、とのことです。

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